□It Takes Two
久しぶりの協力プレイゲーム。
協力プレイのゲームとして、最も面白いと言われることもあるゲーム。発売時には数々の賞を獲得している。
複数人でプレイできるゲームでは、同時プレイと協力プレイがあげられるが、文字通り二人で協力して進める協力プレイゲームはかなり少ない。複数人プレイができる任天堂ゲームの数々も、基本的には同時プレイであり、協力してもプレイできるけど一人でもプレイできますゲーム。
このゲームは完全な協力プレイ。
1人でのプレイが出来ず、先に進むためには、お互いの協力が絶対必要で、助け合わなければ進めない。
その、協力させるギミックが実に豊富で、あの手この手で遊ばせてくれる。ゲームオブイヤーに輝くのも納得の完成度。
内容はサードパーソンで、キャラクターの後ろにカメラ。分かりやすく言えばゼルダの伝説(N64以降)のシステム。ツインスティックで移動とカメラ操作をおこなうオーソドックスなタイプ。
ただ、このシステムはほとんどのプレイヤーは問題ないと思うが、幼児や小さな子供には難しかったりもする。
相方もキャラ移動とカメラ移動が同時にはできず、思った位置にカメラを決められないのでなかなかアクションがこなせないシーンがあった。
いつもであれば不慣れな操作から途中で折れるが、このゲームは最後までプレイできた。
何度失敗しても繰り返せる楽しさを持っている。
仲が悪くなって、離婚の危機を迎えて悲しむ子供の想いで人形になってしまった。の設定も子供達にはなじみにくい。
やはり大人のカップルや夫婦で楽しむゲームで間違いないだろう。
気になった点があるとすれば、軸となるストーリーの薄さ。人形としてゲームを遊んでいる限りは気にもならないが、現実世界では、ひたすら家族愛のごり押し。ラストに向けてのスケールダウンもあった。最後のボスステージらしきものがなく、歌う歌わないのうだうだでふわっと終わった点が残念だった。
グラフィック・操作性の良さ、バラエティ豊かなギミックの数々。こういうのを神ゲーというのだと思う。
まだまだ続編の出て欲しい良質ゲーム。
最初のステージをプレイしていて、敵ボスもやっつけてようやく終わりかと思ったら「あと三つのページを集めるんだ」と言われた時のほろ苦い嬉しさ。不満すら感じるボリュームの多さ。
二人でここまで時間を確保するのが厳しい。そこだけクリアできれば、歴史に名をのこす珠玉の名ゲーム。
基本的には4,000円台だが、定期的に1,000円程度のセールが行われる。1000円でここまで遊べてよいのだろうか。
環境が合えば絶買。