2023年11月10日金曜日

アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝

PS3
入手価格 297円
プレイ時間 9時間にてストーリークリア

・プレイする映画

PS3の性能をフルに生かした新たな作品として、SIEから肝いりで発売された作品。
TPSタイプのアクションゲームで、宝探しをベースに、銃撃を駆使しつつ、ルートを見つけたり謎解きしながらゲームを進める。世界観で言うと、映画インディジョーンズのような感じ。
もしかしたらプレイステーション3の命運をかけ、失敗の許されない部分もあったに違いないが、期待に応える販売実績を残し、長く愛されるシリーズとなっている。

・映画を意識した画面作り

銃撃戦時以外は、画面に残弾表示もなく、体力ゲージもマップ表示もない。映画同様、画面に映る全てを楽しんで欲しいという製作者の意図がうかがえる。

基本はTPS。ジャンプや壁を登る、などのアクション時は画角が固定され、シーンに応じて見せ方が変わる点も映画的。簡単操作で手に汗握るパルクールアクションが繰り出される。ルートを見つける謎解き要素があり、手掛かりを元にルートを見つけ先に進んでゆく謎解き要素あり。

途中途中でムービーが挟まり、否が応でも世界に引き込まれてゆく。キャラクターの表情が多彩で、あきれた、怒った、ずっこけた等の表情が描かれ、登場人物に感情移入できる要素になっている。ハード性能向上によるメリットを存分に生かしている。

敵の動きが多彩で良い。突っ込んでくることもなく、適度にカバーアクションしながら、周りこみつつこちらを攻めてくる。こちらが動かないと手榴弾で追い立ててくるし、その手榴弾も、その気になればかわせる適度な調整。

照準も及第点。敵を狙って撃ち抜く感覚、大型武器で吹き飛ばす爽快感、もう少しと感じる部分はあっても、ストレスまではいかない完成度。

敵が近接している時は、撃てば勝手に狙ってくれる。隣接した敵に、照準を振り回してなかなか当たらないのあるあるがない。敵に向かって走りながら撃ち逃げ等、テンポを落とさない演出。

決して新しい要素を持ったゲームではないが、目指すところを絞って、そこに向けて完成度を高めている。

面白さがシンプルで分かりやすく誰にでも伝わる。

・気になった点

シューティング部分は、ギミックに乏しくただ沸いてくる敵を倒す繰り返しが多い。せっかくの映画的な演出がされているんだったら、スニーキング要素や、仕掛けを使って等、バラエティあふれる敵との対峙をみたかった。

カバーアクションも出来が良いとは言えない。ローリングと隠れるが同ボタンのため、前に転がるつもりで思ってみない所に張り付いてしまう。

アクションも大きくは、壁のでっぱりにぶら下がって進むのと、ロープや蔦にぶら下がり、体を左右に振ってジャンプで飛び移る、ぐらい。もうちょっとギミックが欲しい。

敵を倒すと弾薬が補充される。落ちた弾薬が見にくく、走っている途中に画面に表示されて、戻って拾う事が多々ある。武器は大きく小型、大型、手榴弾系と分かれており、それぞれに種類がある。別の種類を拾ってしまうと、現在持っている武器から切り替わってしまうので、ボタンを押して拾う拾わないの選択をさせられるんだと思うが、この点で少しテンポを悪くしている。

自分で運転する乗り物は、ジェットスキーを使いまわし。車やバイク等あったらもう少し次への展開が楽しめた。

・ここからの栄光

この手のゲームにありがちなQTEは、大きくは3回程度だったと思う。多すぎず少なすぎずで良かった。

リトライ苦痛なし。ロード時間も最初だけで途中は全く気にならない。音がステレオで、向きや位置で左右に振り分けられる。適切なセーブ箇所、十分なボリューム。

この後、シリーズを重ね、ブラッシュアップを果たしながらプレイする映画から、本当の映画に逆展開する。

PS4で3作入ったリマスターが発売されており、今からやるなら断然そちらがお勧め。

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