入手価格 280円
ダークな世界観で展開するファンタジーアドベンチャーゲーム。
ストーリーとアクションパートに分かれ、アクションでは、敵キャラクターを攻撃して、最終的にコントローラーのSIXAXIS(6軸検出システム)を生かした操作で魂を吸い取るギミックが特徴的。
魂を吸い取ったキャラクターは、自分の攻撃として生かすことが可能で、キャラクター特有の多彩な攻撃が可能。また、敵の一部については、属性により攻撃の有効・無効が存在するので、相手との相性を探る楽しさが存在する。
・PS3の性能を生かし、新しい取り組みをみせるソフト
PS3販売にあわせてローンチタイトルと考えられていたが、半年ほどの遅れとなった模様。
コントローラーの動き検出を生かした操作を取り入れるよう要求されたとの事で、振ったり引き上げたりの動作を、ゲーム内にうまく取り入れている。
数多い敵キャラクター達が、それぞれ特徴ある動きを見せ、バラエティあふれる攻撃を繰り出してくる点は見事。
また、ボス登場時のムービーは、PS3のハード性能をしっかり生かし、これまでにない完成度をみせている。
・気になった点
小説だったり、漫画だったら、また違う受け取り方が出来るのだろうが、ゲームの柱とするにはとっつきにくい世界観とストーリー。
日常パートと、異界での戦闘パートがあんまり融合しておらずまとまりがない。
操るキャラクターが交互に二人いるが、片方のキャラでおこなった影響が、別キャラに反映されるとか一切なし。同じステージを同じようにプレイさせられるので必要性を感じない。
もったいぶったストーリー進行にいやでも引き込まれるが、登場人物たちが秘密主義で、何かをにおわせて終わっているだけの事。情報を小出しにして、リンクを次々踏ませる情報サイトのような演出。何百という異界の敵から命を奪う前に、村人2,3発どついて口割らせれば解決するんじゃないか、の考えが拭えない。
攻撃方法にさほどバラエティを感じず、敵が硬く数多く出ることもあり、おんなじ事をひたすら繰り返しさせられて疲れる。
一番気になるのはキャラクターの動きが良くない事。グラフィックや敵キャラクターの造形、動きは素晴らしいと思うが、自キャラの操作性がカメラも定まらず安定していない。もう少しこの部分が滑らかだとまた印象も違った。
・隠れてはいるが、名作には届かず
SIXAXIS(6軸検出システム)を利用した攻撃方法が特徴的ではあるが、このコントローラー振りまくる動作に惹かれる世代と、このシナリオ、世界観に興味を感じる層に明らかなずれがある。
結果的に第5章での挫折は、白髪交じりのおっさんが鬼の形相でコントローラーを上げ下げしてる時「これ楽しいか?」と我に返った。
ゲームの名前とパッケージが致命的。「どんなゲームか分からない」だけど「面白そうに思えない」。この二つが揃ってしまったらさすがに無理。
戦闘パートは評価されているし、ボス登場時のムービーや、それぞれへのバラエティに富んだ攻略演出は良くできていた。
シンプルにモンスターをやっつけて世界を救う、そんなストーリーで良かった。
「悪くないゲーム」なのは間違いない。ただ、「まずくはない料理」と同じで、そこを評価されることはない。
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