なんと2023年1月で、購入して以来10年使い続けたデジカメとなった。10年目のレビューなんて電化製品はおろか、車やバイクでもなかなかないと思うので、ここで記してみたい。
腰につけたポーチに携帯と共に入れて、日常使いで仕事やプライベートの記録用にほぼ毎日持ち歩いている。今どきはスマホ撮影が当たり前だろうが、SNS等をやりこまず、画像をPCで使う頻度が多い自分にはデジカメの方が合っている。
電源押してシャッター押すだけに慣れると、ワンアクション多いスマホ撮影が億劫。
革職人にお願いして作成したワンオフポーチ。携帯・メモ・名刺入れ・ペンとTX300Vが収納できる。TX300Vの収納スペースは、本体を渡してピッタリにつくってもらった。
本体にある物理スイッチは電源、シャッター、ズームのみ。そのどれもが目立たないつくりで一見四角い箱。その割り切ったデザインで、飽きも古さを感じようがない。このサイズでGPSと防水・耐冷付き。
サイズは常に持ち歩く事を思えばベストサイズ。邪魔にならずポケットに入れてもごろっとしない。
画質は細かいことを言い出せばきりがないが、今でも十分通用する画質。メモデジカメと思えば必要十分。操作反応もストレスはない。
個人的に最も高い評価点が、専用クレードルを使用した非接触充電&Transfer Jetでのデータ取り込み。非接触の充電は最近のスマホではよく見られるが、データ取り込みとなるとほぼ見かけない。
使い方は、専用クレードルに乗っけて電源を入れるだけ。勝手にPlay Memories(アプリケーション)が起動して、新しい画像をPCにコピーしてくれる。
蓋開けて、バッテリー取り出して、アダプターに差し込んでコンセントにぶっさして充電。メモリーを取り出して、PCのメモリースロットに差し込んでデータ取り込み。またその逆作業をして持ち出す。
たまのイベント用デジカメならそれもよいが、毎日使いのデジカメでそれが必要となるとい使わなくなる。これが出来るから使い続けてこられたし、これがないから新しいデジカメを欲しいと思えない。
結局、この1台で終わってしまったTransfer Jetがあまりに惜しい。
本体デザインに合わせてクレードルまで美しい(画像は借り物)
唯一の不満が耐振動がない事。10年故障せず使えている事を思えばとんでもなく丈夫とはいえるが、これまで落として外ケースにゆがみが生じたり、落下防止用のストラップが引っかかって、ストラップ穴のある外面ごと割れて取れたり、のトラブルあり。
ソニーサイトで購入し、長期保証にも入っていたが、そのどれもが修理対象外と言われて、なんのための保証かと腹が立った。
バッテリーはこれまで取り替えしていない。常時のGPS記録さえしなければ、週10数枚の記録撮影であれば週一充電でいけている。さすがに最近はへたりが気になるのでバッテリー交換を検討中。
いわゆるソニータイマーが故障した、まれにみる当たり個体であったと思う。
表面の強化ガラスにはヒビ。ストラップはひっかけても大丈夫なように先を切っている。ちなみに割れて吹き飛んだサイド面は接着剤でひっつけた。以降ズームレバーは使えなくなっている(使用環境では特に不自由はない)。
非接触のためバッテリー・メモリー蓋を開く事がほとんどない。故障しない理由の一つかと思う。
今現在でもたまにオークションやメルカリで売られてはいるが、程度の良いものは高い値段をつけられている。それだけの魅力を持つデジカメだと思う。
この機種に関わらず、これまで日常使いのデジカメとして購入したのは2~3台程度。その中で、自分のライフスタイルにピタリとはまった本機に出会えた事に感謝している。
世の中に代わるデジカメがない以上、今後故障などで使えなくなった場合、最新機種よりも高い値付けをされた中古を購入するか、ない部分には目をつぶって新しい機種を導入するか今から悩ましい。
今回撮影のために引っ張り出した購入時の収納ケース。10年使い続けているため、購入以降使用なし。購入して開ける瞬間ワクワクさせるためだけにこれが作れた。そんな時代。
SONYオフィシャルページ
DSC-TX300V | デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニー (sony.jp)
レビューページ
新製品レビュー:サイバーショットDSC-TX300V - デジカメ Watch Watch (impress.co.jp)
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